「内定が出たら、年収交渉できますよ」と言われたとき、正直ピンと来ていませんでした。
15年間、年収は会社の基準で決まるものだと思っていました。自分から交渉するという発想がそもそもなかった。でも実際にやってみると、エンジニアの転職では交渉はある程度できるし、エージェント経由でやると思ったよりスムーズでした。
そのときの話を書きます。
内定が出たとき、まず確認したのは年収じゃなかった
内定の連絡が来て、次にオファー面談が設定されました。条件の詳細を確認する場です。
最初に気になったのは年収ではなく、働き方の実態でした。フルリモートが実際に機能しているか。残業は月どのくらいか。副業はできるか。リモートが「制度としてある」と「実際に機能している」は全然違う、ということをエージェントから事前に聞いていたので、そこから確認しました。
「配属予定のチームで、実際に週何日出社している方が多いですか?」「残業の実態を、直近3ヶ月の平均で教えてもらえますか?」という聞き方を準備していきました。
制度の話じゃなく、実態を数字で聞く。それだけで、その会社で実際に働けるかどうかが見えてくる感覚がありました。
年収交渉はエージェントが間に入ってくれた
年収については、エージェント経由でやり取りしました。自分で直接「もう少し上がりますか?」と言うのは気まずいし、どう言えばいいかもわからなかった。エージェントが間に入ってくれることで、その心理的なハードルがほぼなくなりました。
「他社の状況も踏まえてご検討いただけますか」という形でエージェントが伝えてくれた。自分は何も言わなくていい。これは正直、エージェントを使う大きなメリットの一つだと思っています。
交渉の結果は、全部上がるわけではなかったです。「これ以上は難しい」という会社もあれば、少し動いた会社もある。交渉したからといって必ず上がるわけじゃないけど、「聞いてみる」こと自体はリスクがないとわかりました。
複数内定が出ていると交渉の空気が変わる
複数の会社から内定が出ていた時期が重なっていました。それが交渉のときに、地味に効きました。
「他社も選考が進んでいる」という状況があると、エージェントも交渉しやすいし、会社側も条件を動かしやすい。自分に選ぶ立場がある、という状況を作れたことが大きかったと思います。
最初に転職活動を始めたときは、「内定をもらえるかどうか」しか考えていなかった。でも複数動かしていたことで、「どこを選ぶか」という問いになった。その変化が、交渉の場でも出てきた感じがしました。
「年収がいくらか」より「実態はどうか」の方が重要だった
オファー面談を通じて気づいたことがあります。年収の数字より、「実際の働き方」を確認する方が大事だということでした。
年収が少し高くても、毎月残業が多ければトータルで損することもある。フルリモートと書いてあっても、実態は週3出社を求められるなら、自分の条件とは全然違う。
フルリモートかどうかは、転職の一番大きな軸でした。だからオファー面談では、そこを数字と実態で確認することを最優先にしました。「今の配属先でフルリモートで働いているメンバーはいますか?」という聞き方が、抽象的な「リモート可」より確実でした。
振り返ると、交渉は「する価値がある」と思った
15年間、給与は会社から与えられるものでした。自分で交渉するという経験が一度もなかった。
やってみると、交渉すること自体は難しくなかったです。エージェントが間に入ってくれることで、自分が直接言う必要がない。リスクも小さい。結果がどうなるかは会社次第ですが、「聞かないと始まらない」ということを初めて実感しました。
エージェントなしで転職していたら、提示された条件をそのまま受け入れていたと思います。複数社並行していなければ、交渉の余地もなかったかもしれない。エージェントを使って複数社で動く、というのが年収交渉においても機能していました。
オファー面談で確認してよかったこと
実際に聞いて良かったと思うことをまとめると、こういう内容でした。
- 配属チームでフルリモートで働いているメンバーがいるか
- 直近3ヶ月の平均残業時間
- 副業は可能か(ブログ・個人開発・アフィリエイト含む)
- 有給の実際の取りやすさ
- 評価がいい場合、どの程度給与が動くか
- 固定残業代の時間数と、それを超えるケースがあるか
制度の話は求人票に書いてあります。でも「実態」は聞かないとわからない。ここを曖昧にして入社すると、入ってから「思っていた話と違う」になりやすい。オファー面談はそれを確認できる最後のタイミングでした。
この記事は2026年4月時点の情報を元に執筆しています。