面接・選考Apr 28, 2026

転職でリファレンスチェックを求められた話 — SmartHRの最終選考で初めて経験した

最終面接の連絡と一緒にリファレンスチェックの依頼が届いた。初めての経験で戸惑ったが、誰に頼むか、何を伝えるか、実際にやってみてわかったことを正直に書く。

Coroccu — バックエンドエンジニア
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最終面接の日程調整メールと一緒に、もう1通届いていた。件名は「リファレンスチェックのご依頼」。

正直、読んだ瞬間に「これ、何をすればいい?」と止まった。転職活動でリファレンスチェックを求められたのは、このときが初めてだった。


リファレンスチェックって何をするのか

簡単に言うと、過去に一緒に働いた人に、自分の仕事ぶりを評価してもらう仕組みだ。

面接では自分でアピールするしかないが、それは当然バイアスがかかる。リファレンスチェックは、第三者視点で「この人は実際にどう働いていたか」を確認するための手段として使われている。

外資系企業では以前から一般的だったが、日系企業でも導入が増えてきた。一般的に外資系企業での実施率が高く、日系企業はまだ普及途上とされている。back check(株式会社ROXX)のサービスを利用している企業が多く、アクセンチュアやPayPayといった名前も挙がるほど広がっている。


SmartHRの場合:最終面接と並行して実施

SmartHR の選考では、最終面接と並行してリファレンスチェックが行われた。

利用されていたのは back check というオンラインサービス。推薦者(自分の仕事を知っている上司・同僚)がオンラインアンケートに回答し、その内容を面接結果と合わせて総合判断するという流れだった。

back check はプライバシーマークと ISO 27001(ISMS)を取得しており、情報管理体制は整っている。推薦者の個人情報は本人確認のみに使い、企業から推薦者へ直接連絡がいくことはない、という説明だった。

アンケートの内容

推薦者が答える設問は約30問。

  • 選択式:20問程度(5段階評価など)
  • 記述式:10問程度
  • 所要時間:30〜40分

設問例としては「リーダーシップはどの程度優れていたか」「上司・同僚との関係は円満だったか」「もう一度一緒に働きたいか(理由を含む)」といった内容だ。

期限は推薦者の登録から 5営業日以内。余裕があるようで、推薦者への事前調整が必要なことを考えると、あまり余裕はない。


誰に頼むか、が一番難しかった

SmartHR の場合、必要な推薦者は以下の3名だった。

  • 上司:1名
  • 同僚:2名

「直近の仕事ぶりをよく知る人」が推奨とある。わかってはいるが、これが難しい。

在職中の転職活動だったので、現職に転職活動がバレることへの心配がまずあった。ただ、back check は企業側から推薦者に直接連絡することはなく、あくまでオンラインアンケートのみ。そのことを理解した上で、信頼できる人に事前に話してから依頼するという流れが必要だった。

推薦者を選ぶ基準として考えたのは次の点だ。

  1. 自分の仕事ぶりを具体的に知っている人
  2. 転職活動の話をしても関係が崩れない人
  3. 30〜40分の回答時間をお願いできる人

「仕事上の関係は良好でも、突然リファレンスをお願いするのは失礼になるかもしれない」という緊張感があった。


推薦者への依頼の仕方

依頼するときは、いきなりメールやメッセージで送るのではなく、事前に対面または電話で話してからにした。

伝えた内容はざっくりこうだ。

  • いまHRテック企業の最終選考に進んでいる
  • back check というオンラインサービスを通じたアンケート依頼が届く
  • 約30問、30〜40分程度の回答
  • 期限は5営業日以内
  • 企業から直接連絡がいくことはない
  • 断ってもらっても構わない

最後の「断ってもらっても構わない」を添えたのは、押しつけになりたくなかったからだ。お願いする立場ではあるが、相手の都合や心理的な負担を考えると、逃げ道を作っておく方が誠実だと思った。

さらに、自分が面接でアピールしてきた点を軽く伝えた

「欧州案件の立て直しや、CI/CD基盤の導入のあたりをご存知なので、そのあたりも含めて率直に書いていただけると助かります」

強制するわけではなく、あくまで「どのあたりが評価軸になっているか」のヒントとして。面接での印象と、第三者評価の観点を揃えるためだ。


やってみてわかったこと

リファレンスチェックを経験して感じたのは、「面接では測りにくい部分を補う仕組みだ」ということだ。

自分の場合、一次面接後のフィードバックには「技術観点での深い考察や飛び抜けたスキルを感じるエピソードが引き出せなかった」という懸念が含まれていた。面接では言葉で伝えることに限界がある。リファレンスチェックは、一緒に働いた人が具体的なエピソードを書いてくれる場所なので、面接の補完として機能するという側面がある。

また、リファレンスのみで合否が決まるわけではなく、面接内容と総合的に判断されるということも確認できた。「一人の評価で決まってしまう」という心配は、少なくともSmartHRのケースでは当てはまらなかった。

初めて経験してみて、想像より怖くなかった。ただし、推薦者への調整にはそれなりの時間と気遣いが必要だった。最終面接の直前に言われても間に合わない。余裕を持って動くに越したことはない。


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