転職活動で7社に応募して、4社から内定をもらいました。
「たくさん内定が出れば選びやすい」と思っていましたが、実際はその逆でした。4社ともそれなりにいい会社で、軸への合致度も高い。「どこでも正解かもしれないし、どこかを逃すかもしれない」という感覚で、決められなくなりました。
どうやって1社を選んだか、正直に書きます。
最初はMoSCoW採点で比較した
転職軸を整理するときに使ったMoSCoW法で、4社を採点しました。
フルリモート・フレックス・副業OKのMust条件は4社全部クリア。技術スタック・年収・組織規模などのShould条件を点数化して比べました。
結果は——ほぼ差が出なかったです。
4社とも点数が近くて、「数字で見ると同じくらいいい会社」という状態になった。ここで詰まりました。
エージェントに正直に話した
「決められない」と、キッカケエージェントの担当者に話しました。
「4社全部よさそうで、どうしたらいいかわからない」と正直に言ったら、「一つひとつについて、何が気になっていますか?」と聞かれました。
そこから話す中で、「この会社、実はちょっとフルリモートの文化が定着してるか不安」「この会社、社員が少ないので入ったら仕事が山積みになりそう」という、数字に出ていなかった懸念が言語化されていきました。
担当者から「それぞれの会社の社内情報をもう少し調べてきます」と言ってもらえて、非公開の情報——チームの実際のリモート率、直近の退職者の傾向など——をいくつか教えてもらいました。それが選考の参考になりました。
「2年後の自分」で感情シミュレーションをした
情報を集めても、最終的にはどこかで感情で決めるしかないと思いました。
やってみたのは、「2年後の自分」シミュレーションです。
目を閉じて、「この会社に入って2年経った自分」を想像する。毎日どんな仕事をしているか、誰と働いているか、どんな気分でいるか。それを4社分やってみました。
面白かったのは、会社によって「想像しやすい・しにくい」があったことです。ある会社はすっと絵が浮かんだ。別の会社は、なんとなく霧がかかったような感じがした。
「合理的な根拠はないけど、こっちの方が自分の2年後がリアルに見える」という会社が、最終的に選んだ会社でした。
決め手を一言で言うと
ロジックで詰めたあと、「直感」で決めました。
「直感」と言うと曖昧に聞こえますが、実際にはそうじゃないと思っています。情報収集・エージェントへの相談・採点比較を全部やった上での直感は、単なる気まぐれとは違う。蓄積した情報が、感覚として出てきたものです。
「論理で決まらないなら、感情で選んでいい」というのが、この経験で一番学んだことでした。
複数内定があると交渉の余地も生まれた
もう一つ、複数内定が出ていたことで副次的なメリットがありました。
年収交渉のときに、「他社も選考が進んでいる」という状況があると、エージェント経由で交渉しやすかったです。「選んでもらう立場」ではなく、「選ぶ立場」でいられる。その空気が、条件交渉にも出てきました。
最初から「内定を1社もらえれば十分」と思って活動していたら、交渉の余地はなかったと思います。複数社を並行して動かしていたことは、結果として選択肢と交渉力の両方を生みました。
複数内定で迷ったときにやったこと まとめ
4社の内定から1社を選ぶために実際にやったことをまとめます。
- MoSCoW軸で採点比較する(差が出なくても、論理的な整理にはなる)
- エージェントに正直に「迷っている」と話す(非公開情報や担当者の見立てをもらえる)
- 「2年後の自分」シミュレーションで感情を確認する
- 「どの会社に断りを入れるのが一番惜しいか」を逆算で考える
迷うこと自体は悪くない。迷えるくらい選択肢があるということは、活動がうまくいっている証拠でもあります。情報を出し切った後に、感情に任せる。それでよかったと思っています。
この記事は2026年4月時点の情報を元に執筆しています。