転職活動で7社に応募して、4社から内定をもらいました。
ただ、正直に言うと「4社全部が同じくらいよくて、どこに行けばいいかわからない」という状態ではありませんでした。
4社ともそれぞれ良いところはありました。でも、フルリモート・フレックス・副業OKといった自分のMust条件や、技術スタック、年収、働き方の実態、組織の雰囲気まで見ていくと、最終的には実質2社で迷っていました。
この記事では、複数内定が出てから、どうやって2社まで絞り、最後に1社を選んだかを書きます。
最初はMoSCoW採点で比較した
転職軸を整理するときに使ったMoSCoW法で、内定をもらった会社を採点しました。
自分のMust条件は、フルリモート・フレックス・副業OK・ワークライフバランスでした。ここを満たしていない会社は、どれだけ年収や知名度がよくても優先度を下げると決めていました。
Should条件として見ていたのは、技術スタック、年収、組織規模、仕事の広がり、英語の必要性、会社の雰囲気などです。
採点してみると、4社全部が横並びになったわけではありませんでした。受託・コンサル寄りの会社は、働き方や仕事内容の面で自分の軸から少し遠い。英語を強く使う会社もありましたが、自分はそこを積極的にやりたいわけではありませんでした。
結果として、最後まで残ったのは、最終的に入社を決めたSaaS企業と、もう1社のプロダクト企業の2社でした。
4社で迷ったというより、最後は2社択一だった
この2社は、かなり悩みました。
どちらもフルリモート・フレックス・副業OKというMust条件を満たしていました。ワークライフバランスを守りながら、今よりモダンな環境で働けるという点でも、自分の転職軸に合っていました。
一方で、違いもありました。
もう1社は年収面で魅力があり、B2Cに近いプロダクトでユーザーとの距離も近そうでした。少人数寄りなので、入ったら広く任せてもらえそうな期待もありました。
最終的に入社を決めた会社は、組織としての安定感や事業基盤が大きく、社内の仕事の幅も広そうでした。入社後に異動や役割変更の選択肢がありそうなこと、評価制度が見えやすいことも大きかったです。
ここで悩んだのは、「どちらも同じくらい良いから選べない」というより、自分がどちらの環境で納得して頑張れそうかでした。
エージェントに正直に相談した
最終判断に迷っていることは、キッカケエージェントの担当者に正直に話しました。
「4社全部よさそうでわからない」という相談ではなく、「実質この2社で迷っている」という相談でした。
話していく中で、自分が何に引っかかっているのかが少しずつ言語化されていきました。
- フルリモートの実態に不安がないか
- ワークライフバランスを本当に守れそうか
- 年収だけで選んで後悔しないか
- 仕事内容や組織の規模感が、自分に合っているか
- 入社後に成長できる余地があるか
エージェントに相談してよかったのは、答えを決めてもらったことではなく、自分の中の迷いを言葉にできたことです。
「他社も選考が進んでいる」「複数内定がある」という状況は、交渉面でも意味があると言われました。企業側から見ると、他社にも求められている候補者だと伝わるし、条件交渉もしやすくなる。1社だけ内定をもらっている状態より、こちらにも選ぶ立場がある。
複数社を並行して受けたことは、選択肢を増やすだけでなく、交渉の余地を作る意味でも大きかったと思います。
会食で「働く人」と話せたのが大きかった
条件だけでは決めきれなかったので、最終的に入社を決めた会社には会食の機会もいただきました。
実際に働いている人と話してみると、求人票や面接だけでは見えなかった雰囲気が少し見えてきます。
もちろん、会食だけで会社のすべてがわかるわけではありません。それでも、自分がその場にいて無理なく話せるか、働き方の感覚が合いそうか、ワークライフバランスを大事にしても浮かなそうかは、かなり大事な判断材料でした。
自分にとって転職の一番上の軸は、ワークライフバランスでした。フルリモートで働けること、時間の主導権を持てること、家族や猫との時間を守れること。ここを外すなら、そもそも転職する意味が薄くなります。
会食で話してみて、「ここならその軸を守りながら働けそうだ」と感じられたことは、最終判断にかなり効きました。
年収は「今の金額」だけでは見なかった
年収だけを見ると、もう1社の方が魅力的でした。
ただ、最終的に入社を決めた会社は評価制度や等級ごとのレンジが比較的見えやすく、成果を出せば年収を伸ばせる可能性があると感じました。
最初から高い金額を提示してもらえるのも嬉しいです。でも、自分としては「入社後に成果を出して、その評価として年収が上がる」方が納得感がありました。
もちろん、これはリスクもあります。成果を出せなければ伸びないし、評価される保証もありません。
それでも、安定した事業基盤の上で、自分の頑張りによって伸びる余地がある方が、自分には合っていると思いました。短期的な年収だけでなく、今後の伸び方まで含めて見たときに、最終的に選んだ会社への納得感が強くなりました。
決め手は「直感」ではなく、軸に戻ったことだった
最後は直感で決めた、とは少し違います。
採点して、2社まで絞って、エージェントに相談して、実際に働く人とも話しました。そのうえで、もう一度自分の転職軸に戻りました。
自分が一番守りたかったのは、ワークライフバランスです。次に、スキルが積み上がること。そして、経済的に納得できること。
最終的に選んだ会社は、この3つのバランスが一番取りやすいと感じました。
- フルリモート・フレックス・副業OKというMust条件に合っている
- 組織規模と事業基盤があり、仕事の選択肢が広そう
- 評価制度が見えやすく、成果を出せば年収を伸ばせる余地がある
- 会食で話した人たちの雰囲気が、自分に合いそうだった
迷った末に「なんとなくこっちかな」で決めたわけではありません。転職軸に照らして、最後まで残った2社を比べた結果、より納得して頑張れそうな方を選びました。
複数内定があると交渉の余地も生まれた
複数内定が出ていたことで、もう一つよかったことがあります。
エージェントからも言われましたが、「他社も選考が進んでいる」「他社からも内定が出ている」という状況は、交渉の場で意味があります。
企業側から見ると、この人は他社からも求められている候補者なんだと伝わる。エージェント側も、「他社ではこの条件が出ています」と伝えやすくなる。
もちろん、それで必ず条件が上がるわけではありません。ただ、1社だけから内定をもらっている状態より、交渉の余地は出やすくなります。
転職活動では、選んでもらうだけではなく、自分も選ぶ立場を作ることが大事だと感じました。7社受けて、複数の選択肢を持てたことは、最終判断にも条件交渉にも効いていました。
複数内定から最終決断までにやったこと まとめ
自分が実際にやったことをまとめると、こうなります。
- MoSCoW法で転職軸を整理する
- Must条件を満たさない会社は、どれだけ良く見えても優先度を下げる
- 最後まで残った2社について、年収・働き方・組織規模・成長余地を比較する
- エージェントに正直に相談して、迷いを言語化する
- 可能なら、実際に働く人と話して雰囲気を確かめる
- 最後はもう一度、自分の転職軸に戻って決める
複数内定が出ると、「全部いい会社に見えるから迷う」というより、比較する情報が増えて、自分の優先順位が問われます。
年収を優先するのか。働き方を優先するのか。成長環境を優先するのか。自分の場合は、ワークライフバランスを最優先にしつつ、成長余地と年収の納得感がある会社を選びました。
転職の最終判断に、誰にとっても正しい答えはありません。
ただ、自分の軸に戻って選べたなら、少なくとも「なぜその会社を選んだのか」は説明できる。自分にとっては、それが一番大事でした。
この記事は2026年4月時点の情報を元に執筆しています。