「内定が出たら、年収交渉できますよ」とエージェントから言われました。
でも正直に言うと、私はほぼ交渉しませんでした。
「エンジニアの転職体験談」として年収交渉を書くなら、「交渉してXX万上がりました」という話の方が読まれやすいかもしれない。でも私の実態はそうじゃなかった。なぜ交渉しなかったのかを正直に書いてみます。
そもそも、私の転職軸に「年収アップ」はなかった
転職活動を始める前に、転職の軸を整理しました。何を最優先にするかを言語化した結果、こうなりました。
1位(絶対条件): ワークライフバランス
フルリモート・フルフレックス・副業OK・残業10時間以下。猫のそばにいたい、両親に何かあったときすぐ動けるようにしたい、副業の時間を確保したい、という理由からです。
2位(できれば): スキル成長
モダンな技術スタックで開発できる環境、フルスタックとして幅を広げられる仕事内容。
3位(できれば): 年収
当時の年収は790万円くらい。絶対条件が実現できるなら、多少落ちても750万円台まではOKと決めていました。
つまり、年収は「できれば維持したい」程度の優先度でした。絶対条件じゃなかったんです。
オファー面談で私が一番聞きたかったこと
オファー面談の前に、確認したいことをリストアップして優先順位をつけました。並べるとこうなりました。
- 残業の実績値(制度ではなく、実際に何時間か)
- 評価・昇給の仕組み
- 実装時間の割合(会議の多さ)
- 給与の具体的な内訳
- 配属チームでの役割
給与の確認は4番目でした。「年収を上げたい」という気持ちで面談に臨んでいたわけじゃない。それよりも「本当にフルリモートで無理なく働けるか」「残業が積み重なる職場じゃないか」を確かめることの方が、ずっと大事でした。
4社から内定をいただいた状態だったので、複数内定を使って年収交渉することもできたと思います。でも私がオファー面談でやりたかったのは「WLBの条件を細かく確認すること」であって、年収を吊り上げることではなかった。
「交渉できます」と言われて、どうしたか
エージェントから「年収交渉できますよ」と言われたとき、正直ピンと来ませんでした。
交渉するとしたら何を根拠に?いくら上げたい?という問いに対して、自分の中にはっきりした答えがありませんでした。「現在の年収をキープできれば十分」という感覚があったからです。
結果として、年収面での交渉はほとんどしませんでした。その代わり、オファー面談ではWLBまわりの条件を細かく確認することに時間を使いました。
交渉しなかったことへの後悔はあるか
今振り返っても、後悔はほとんどありません。
「もっと年収を上げるために交渉すべきだった」とは思いません。私が転職で実現したかったのはWLBとスキル成長であって、年収の最大化ではなかったからです。
ただ一つ気づいたことがあるとすれば、「交渉できますよ」という言葉を聞いたとき、自分が何を大切にしているかが明確でないと、とりあえず年収の話をしてしまいがちだということ。転職の軸を事前に整理しておくと、オファー面談で何を確認すべきかが自然と決まってきます。
まとめ:オファー面談で何をするかは、転職の軸で決まる
私がオファー面談でやったことを整理すると、こうなります。
- 年収交渉は最小限にとどめた
- その代わり、WLBの実態(残業・リモートの運用)を細かく確認した
- 複数内定があったが、それを使って年収を吊り上げる方向には使わなかった
これが正解かどうかは人によります。年収を上げることが最優先の人は、積極的に交渉するのが正しい。でも私は年収よりも先に確認したいことがあって、オファー面談はそのための時間でした。
転職の軸を決めておくと、オファー面談での優先順位も自然と決まります。「何を交渉すべきか」に迷ったら、まず自分の転職軸を見直してみるといいかもしれません。
この記事は2026年4月時点の情報を元に執筆しています。