なぜ転職したのか、と聞かれると少し迷います。
「キャリアアップのため」とか「成長できる環境を求めて」とか言えばきれいに聞こえる。でも実際のところは、もっとシンプルな話でした。
コードを書く時間が減っていた
15年いたプリンタ会社では、エンジニアとして入ったはずなのに、気づけば会議と書類仕事が増えていました。
特許申請の対応、社内資料の作成、会議への参加。それ自体が悪いわけではないし、会社の規模や組織の成熟度を考えれば当然の流れでもある。でも、自分がやりたかったのはコードを書くことでした。
コードを書いている時間が、一番集中できる。一番手応えを感じる。その時間が年々減っていっているのが、じわじわとストレスになっていました。
凜ちゃんと、両親の近くにいたかった
もう一つ、転職の背景にあったのは家族の話です。
猫の凜ちゃんがいます。三毛猫です。出社している時間、ずっと家にひとりにしてしまっていた。帰るとすごく甘えてくる。それが何年も続いていると、「もっとそばにいてあげたい」という気持ちが積み重なっていました。
両親も近くに住んでいます。何かあったときにすぐ動ける状態でいたかった。フルリモートで働けるなら、それが一番だと思っていました。
フルリモート・フレックス・副業OKを「Must」にした
転職活動を始めるにあたって、条件を整理しました。
絶対に譲れないもの(Must)は3つです。
- フルリモート(出社が前提の会社には応募しない)
- フレックスタイム(コアタイムなし、または最小限)
- 副業OK(ブログや個人開発を続けたい)
この3つを全部満たさない会社には、どんなに待遇が良くても応募しないと決めました。最初から軸を絞ることで、無駄な選考をなくせました。
HR SaaSスタートアップを選んだ理由
最終的に選んだのは、HR系のSaaSスタートアップでした。
フルリモート・フレックス・副業OKの3条件をすべて満たしていた。プロダクト全体に関われる環境で、バックエンドだけでなくフロントやインフラにも携われる。自分がずっとやりたかった「幅広く、コードを書く」働き方に近かった。
会社の規模はプリンタ会社より小さい。安定性という意味では当然リスクがある。でも、そこは「大きな組織で安心して働く」より「自分がやりたい働き方をする」を選びました。
「なぜ転職したか」を一言で言うと
シンプルにまとめると、こういうことです。
- コードを書く仕事をしたかった
- 凜ちゃんと家族のそばで働きたかった
- フルリモートで副業もできる環境が必要だった
「成長したい」とか「挑戦したい」という話ではなく、「自分が毎日どういう状態で働きたいか」という話でした。転職の動機は、もっと地味で、もっと個人的なものでよかったんだと、今は思っています。
転職を考え始めたきっかけ
後から振り返ると、決め手になったのは海外赴任から帰国したタイミングでした。
3年間、多国籍チームと働いて、帰国した。日本のオフィスに戻ったとき、「ここでこのまま続けるのか」という問いが自然に出てきた。赴任中は「戻ってから考えよう」と先延ばしにしていたことが、帰国でリセットされた感じでした。
そこから転職活動を始めるまでに、また少し時間がかかりましたが、「動き始める」きっかけはそこにありました。
転職の理由は、誰かに納得してもらう必要はないと思っています。「コードを書きたかった」「猫と一緒にいたかった」。それで十分でした。
この記事は2026年3月時点の情報を元に執筆しています。